バックテストの準備(こちらをご覧ください)が完了すると、いよいよバックテストの実行に入ります。
Strategy Testerの設定
MT4の「表示」メニューから「Strategy Tester」を選択します(「ctrl」+「R」または、上部メインメニューの虫眼鏡のボタンのクリックでも同様です。)。下記のような「ストラテジーテスターウィンドウ」が表示されます。
設定する項目は以下の通りです。
EA(Expart Advisor) / Indicator選択 | EAをプルダウンから選択します。 |
EA名 | テストの対象のEAをプルダウンから選択します。 |
シンボル (Symbol) |
テストの対象の通貨ペアと時間足をプルダウンから選択します。 |
モデル (Model) |
使用する価格の種類をプルダウンから選択します。 「全ティック(Every Ticks)」は、ティックデータ(実際は1分足データ)を使用してバックテストを行います。 「コントロールポイント(Control points)」は、上記シンボルで設定した時間軸の一つ長い時間軸データ(期間が5分足なら15分足、30分足なら1時間足)を使用してバックテストを行います。(全ティックよりも精度は落ちます。) 「始値のみ(Open prices only)」は、上記シンボルで設定した時間軸の始値データのみを使用してバックテストを行います。通常、は最も詳細なデータである「Every Ticks」を選択します。(最も速い方法です。) |
日付と時間を使用 (Use Data) |
チェックを入れると、バックテストを行う期間(開始と終了)を指定することができます。 |
ビジュアルモード (Visual Mode) |
チャートウィンドウ上で値動き・エントリー・クローズを確認しながらバックテストを行うことができます。チェック欄の右横にあるツマミをドラッグすることによって、バックテスト時の値動きのスピードを調整することができます(右に動かすほど速くなります。)。 |
スプレッド | バックテストを行う際のスプレッドを指定します。単位は「ポイント」です。「ポイント」とは、提示レートの最小変動数を表します。例えば、提示レートが「100.123」であれば、「0.001」が「1」ポイント、提示レートが「1.2345」であれば、「0.0001」が「1」ポイントとなります。(要は1pip=10ポイントですね。)
【注】 |
エキスパート設定(Expert Properties)
続いて、ストラテジーテスターウィンドウの右上部の「エキスパート設定(Expert Properties)」をクリックすると、下記のウインドウが表示されます。
設定内容は、以下の通りです。
テスト中(Testing)タブ | |
初期証拠金(Initial deposit) | バックテストの初期証拠金を選択します。 |
ポジション(Positions) | 買い(Long)と売り(Short)の両方またはどちらかを選択します。 |
最適化(Optimization) | 最適化の変数を選択します。(最初は残高(Balance)でOKです。) |
パラメーターの入力(Inputs)タブ 「バリュー」欄の値を任意の値に変更することによって、EAの各種パラメーターを設定して、「OK」をクリックします。 |
ストラテジーテスターの画面に戻り、「スタート」をクリックすると、バックテストが始まります。
バックテスト結果
バックテストが終了すると、下記のようなレポートで結果を確認できます。
プロフットファクター (Profit factor) |
「純利益/純損失」の数値。1.5~2.0程度が良質のEAであるといわれています。 |
最大ドローダウン (Maximal drawdown) |
連続で発生した損失の合計のうち最大の数値。おおよそ投入資金の半分以上の最大ドローダウンがある場合は非常にリスクが高く、破産になる可能性が高いといえます。30%程度が理想的と考えれています。 |
勝率 (Profit trade) |
勝率が異常に高いEAは含み損が大きい可能異性があり、高すぎる勝率は要注意です。40%~70%程度が標準的な水準です。 |
取引回数 (Total trades) |
ある程度の取引回数があることが必要で、勝率が良くても取引回数が少なければ問題です。1日1回以上は取引をするEAが良質のEAと考考えられます。 |