トラリピ型のEAは、無料のものから有料のものまでいろいろありますが、筆者使用中のおすすめのEAは、「TrendTrap」です。
発売開始からずいぶん時間がたっており、バージョンアップもされているためご存知の方が多いと思いますが、このEAの概要をまとめておきます。以下、開発者さんのサイトからの引用に私見を交えて説明します。
【TrendTrapフルセット版トレンドフォロー型トラップEA】
TrendTrapフルセット版トレンドフォロー型トラップEA(アベノミクス版・ローリスク版同梱)
TrendTrapの概要
「TrendTrap」は従来のトラップ&リピート型システムを大幅に進化させたトレンドトラップ型システムです。トレンドを自動判別し大きなトレンド発生時には利益を伸ばし、レンジ発生時にはトラップを繰り返し利益を積み上げます。
6つの特徴
- オートポジションサイジング機能:現在の資産に応じた取引量を自動で計算します。
- オートトラップ機能:自動で繰り返しトラップを仕掛けます。
- オートトレンドフォロー機能:トレンド発生を判断し利益を伸ばします。
- 通常のトラップ系EAとしても動作可能:オートトレンドフォロー機能をOFFにすると通常のトラップ系EAとして使用可能
- トラップスプレッド機能:現在価格からどのくらい離れた時にトラップを上下にしかけるか設定可能
- 上下レンジ設定機能:トラップを仕掛ける上下のレンジを設定可能です。
(私見)
オートポジションサイジング機能は、あまり使わないでしょうね。オートトレンドフォロー機能は、このEA独自の機能です。上記機能に加えて、最新バージョンでは、ストップロス、トレーリングストップの機能が実装されています。
機能詳細
・通貨毎にBUYのみSELLのみBUY/SELL両方の設定を選べます
・自動ポジションサイジング機能でロット数を自動計算できます
・ロット数固定機能で0.01ロット固定など柔軟に設定が可能
・レンジ設定でAUDJPYは60-100間のみ取引するなどレンジを指定できます
(私見)
最初は、両建てよりもBUYのみまたはSELLのみの設定をおすすめします。筆者の設定ロット数は、固定で0.01のみです。他のEAとの資金配分のバランスや、トラリピ型EAの構造上含み損をかかえることは不可避ですので、私は0.01以上のロットではやりません。ロット数は増やしませんが、対象の通貨ペアを慎重に複数選択することをおすすめします。トラリピ戦略は、「自動売買」というよりも「半自動売買」と考えています。
奨励証拠金
0.01ロット
5000ドル以上
詳細設定
一般的なトラリピ型EAよりも設定内容がたくさんありますので、以下にまとめます。
変数 | 内容 |
regularMagicNumber | マジックナンバー: 複数のEAで同じ通貨ペアを取引する際に設定 設定値: int値の範囲で任意の数値を入力 初期値: 12345 |
AutoMoneyManagemet | マネーマネジメント機能: 総資産の増減でリスクを設定 設定値: 使用する(true), 使用しない(false) 初期値: false 最初は固定ロットでの運用をおすすめします。 |
MoneyManagementRisk | マネーマネジメント機能ON時の資金に対するリミットの幅 設定値: 0以下の数値を入力 初期値: 0.001 0.001を推奨(リスク許容量に応じて調整します。この機能を使うことで、運用金額が上がった場合に自動でロット数が増加します。) 固定ロットでの運用時は無視されます。 |
BasicLots | マネーマネジメント機能OFF時の取引ロット数 設定値: 取引業者が対応しているロット数の範囲を入力 初期値: 0.01 最初は最小単位からの導入をおすすめします |
AutoTrendMode | 自動トレンド追尾モード 設定値: 自動トレンドモード(true), 通常のトラップ型取引(false) 初期値: true 自動でトレンドを判断しポジション・オーダーを変更します。falseの場合は通常のトラップ型EAと同様の動作をします。 |
LongFlg | LongFlgを設定すると買い注文(BUY)を有効にします 設定値: BUYを有効(true), BUYを無効(false) 初期値: true 片張り設定を行う場合は低リスクでの取引をおすすめします |
ShortFlg | ShortFlgを設定すると売り注文(SELL)を有効にします 設定値: SELLを有効(true), SELLを無効(false) 初期値: true 片張り設定を行う場合は低リスクでの取引をおすすめします |
TrapPips | (v201,v202の場合) トラップ幅(必須) 設定値: トラップ幅のpip数を設定 初期値: 200 |
TrapSpreadPips | (v201,v202の場合) どのくらい離れたところでトラップを仕掛けるか(必須) 設定値: トラップを仕掛ける幅 初期値: 100 現在価格のすぐ上下にトラップを仕掛けることを防ぎます |
LimitPips | (v201,v202の場合) 利益確定幅(必須) 設定値: リミット幅のpip数を設定 初期値: 400 |
TrapValue | (v203の場合) トラップ幅(必須) 設定値: トラップ幅を設定 初期値: 0.2 |
TrapSpreadValue | (v203の場合) どのくらい離れたところでトラップを仕掛けるか(必須) 設定値: トラップを仕掛ける幅 初期値: 0.1 現在価格のすぐ上下にトラップを仕掛けることを防ぎます |
LimitValue | (v203の場合) 利益確定幅(必須) 設定値: リミット幅を設定 初期値: 0.4 |
MaxRange | トラップ設定レンジの上限(必須) 設定値: これ以上高い位置では取引しない価格を設定 初期値: 100 トラップを仕掛けるMAXレンジ |
MinRange | トラップ設定レンジの下限(必須) 設定値: これ以上低い位置では取引しない価格を設定 初期値: 60 トラップを仕掛けるMINレンジ |
Slippage | スリッページの幅 設定値: 取引業者や約定のしやすさに応じて調整 初期値: 5 |
StopValue | ストップ幅 設定値: ストップ幅 初期値: 0 トラップ幅同様オーダーからの距離を設定(v301より追加) |
StopRate | ストップレート 設定値: ストップレート 初期値: 0 損切りラインを決めたい場合に設定する(v301より追加) |
TrailStopValue | トレイルストップ幅 設定値: トレイルストップ幅を設定 トレイルストップ幅より利益が多い場合にストップをトレイルさせる(v301より追加) |
TrailStopStartValue | トレイルストップ開始幅 設定値: トレイルストップ開始幅を設定 トレイルストップを開始する利益幅を指定します(v302より追加) |