FX自動売買の始め方

FX自動売買を始める場合のフローは、以下の通りです。
Flowchaer-start

前提

以下の解説は、「FX取引はやったことがあるかまたは概要は知っているが、MT4(Meta Trader 4)は使ったことがない方」をイメージして書いています。

準備:FXデモ口座の開設およびMT4の練習

まず、MT4を理解・練習するために、適当なFX業者で「デモ口座(実際のお金を使わずに実際のトレードを練習できる口座)」を開設して、MetaTrader 4をローカルPCにインストールしてMT4によるトレードの練習をします。過去にFX取引をやったことがある方でしたら、すぐにMT4のインジケータやEAを理解でき、これだけでMT4の良さ、世界で普及している理由を理解できるでしょう。(なお、MetaTraderの最新バージョンは5ですが、現在一般に広く使われているのはMetatrader4(MT4)です。迷わずMT4でOKです。)

デモ口座の開設は、後述(Step.2)のFX業者のリアル口座の開設と一緒にやってもかまいません。当サイトのおすすめのFX業者は;
1. Pepperstone (日本非居住者の方のみ可です)
2. AXIORY(日本居住者・非居住者の両方OK)
3. XM(日本居住者・非居住者の両方OK)

です。

Step.1 キャッシュバック口座の開設

キャッシュバック業者とは、本人とFX業者を仲介することで、手数料の一部を本人にキャッシュバックする業者です。FX業者で口座を開設する前に、まずキャッシュバック業者で口座を開設し、そのサイトを経由してFX業者で口座を開設することで、実際の取引を行う度に一部が本人に返金されます。実質的にはスプレッドの減少または売買手数料の減少となりますので、このステップは、必須といえます。

日本系のキャッシュバック業者はそれほど多くありません。「Final Cash Back」と「Cash Back Forex」と「Royal Cash Back」を開設しておけば十分です。

詳しくは、「キャッシュバックの選び方」のページをご覧ください。

Step.2 海外FX取引口座の開設

Step.1のキャッシュバック業者のサイトを経由して、いよいよ海外FX取引業者で口座を開設します。当サイトが安心しておすすめする海外FX業者は、以下の大手業者です。詳しくは別ページ「海外FX業者の選び方」をご覧ください。

1. Pepperstone (日本非居住者の方のみ可です)
2. AXIORY(日本居住者・非居住者の両方OK)
3. XM(日本居住者・非居住者の両方OK)

上記業者はそれぞれ特徴があります。筆者の一押しはPepperstoneで、長年メイン業者として利用しており、とても満足しています。以前から日本国内でも評価が高かったPepperstoneは、2015年に日本居住者の取扱を停止しました。筆者はその前に仕事の関係で日本非居住者となっていたために、幸いそのままずっとPepperstoneを利用できています。

また、MT4による自動売買で「スキャルピング型」のEAなどを動かす場合、スプレッド(売値と買値の差)が狭い業者を選ぶ必要があります。この場合「スタンダード口座(呼称は業者で異なりますが、スプレッド自体が手数料のタイプです)」と「ECN口座(呼称は業者で異なりますが、スプレッドが極狭のかわりに別途手数料がかかるタイプです)」の区分を理解することが重要です。詳しくは、「海外FX業者の選び方」をご覧ください。

「海外居住者がFXで有利な理由」は、こちらをご覧ください。
「海外FX業者の選び方」は、こちらをご覧ください。

Step.3 FX業者への送金

海外FX業者の口座開設の後、実際に資金を当該FX業者に送金します。当サイトおすすめの各FX業者ではいろいろな入出金方法をとりそろえています。日本国内の銀行への送金が可能な業者もあります。すぐに送金できるのはクレジットカードや銀行送金です。なお、「NETELLER(ネッテテラー)」と「Skrill(スクリル)」といったいわゆる「eワレット(電子財布)」の利用は、当サイトではおすすめしていません。運用に必要な資金だけを直接銀行送金するかクレジットカードの利用をおすすめします。

Step.4 VPSの開設

Step.3までの手続きで、一応、海外FX業者の口座でMT4を動かして実際の売買をすることができます。ただし、EA(Expert Advisor:自動売買プログラム)をMT4で動かして「自動売買」させるためには、MT4を常時動かしていなければなりません。通常のローカルPCでは非現実的です。自宅でサーバーを立てられる方はそうはいないでしょうし、サーバー代や電気代等も別途かかります。
ここで最適の選択は、VPSの利用です。VPSとは仮想プライベートサーバーの略で、要はインターネット上に自分のFX自動売買用のサーバーをレンタルすることです。費用は毎月2,000~円程度で格安ですし、専門のサーバー管理業者ですから24時間安定して、複数のMT4を同時稼働させることができます。

現在日本系のFX用VPS業者では、「お名前.com」が最もメジャーでしたが、最近の注目は「ABLENET」です。その他、「使えるネット」などがあります。筆者は、現在は「お名前.com」と「ABLENET」の両方を利用しています。

詳しくは、「VPS業者の選び方」をご覧ください。

Step.5 VPSにMT4をインストール

Spet.4で開設したVPSのサーバーに、自分が開設したFX業者のMT4のファイルをアップロード、インストールします。

Step.6 EAの研究

Step.6まででFX自動売買のインフラは整いました。後は、自動売買の実績は、MT4に入れるEA(Expert Advisor:自動売買プログラム)次第です。要はこのステップが最も重要ですね。EAの研究にはいろいろな情報を集める必要があります。EAには国内のもの、海外のもの、無数にあります。過去の相場によるテスト(バックテスト)の結果がいいものがそのまま未来も良いとは限りませんし、自分の売買環境にもよります。最初は一般に広く評判の良いもので、品質が高くリスクの低いものを選びます。最初のおすすめは、「WhiteBearV USD/JPY」などです

(あくまでEA次第、環境次第ですが)EAの代金程度はすぐに回収できます。しかし多額の収益をコンスタントに狙う場合は、その分ロスのリスクも大きくなります。単一のEAではなく、複数のEAをポートフォリオとして管理する必要があります。自動売買とはいっても、EAをモニターして適時に入れ替えていく必要があります。また、雇用統計やFOMCなどの重要イベントの前はEAを手動で止めるべきです(これだけで多くのEAのパフォーマンスは向上します)。個別のEAのレビュー記事については、当サイトでも随時アップしていきます。

参考:「EA発掘のための巡回サイト一覧」をご覧ください。

ステップは以上で終わりです。FX自動売買を長く楽しんでいただければ幸いです。

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